理事長安井利一
令和6(2024)年6月19日開催の当機構評議員会において、任期満了による評議員及び役員の改選が行われました。また同日の臨時理事会において新しい執行体制が決定し、この度、理事長を拝命することとなりました。認証評価の研究と質の向上を目指して沢副理事長にも加わっていただき、伊藤常務理事及び職員とともに多様な社会を支える人材を育てる高等教育機関の発展に寄与できる評価機関となるよう更に努力いたします。
当機構は、学校教育法第110 条に規定する認証評価を行う機関であり、日本私立大学協会を母体として、平成16(2004)年に財団法人として設立され、平成24(2012)年に公益財団法人に移行しました。お蔭様で、本年11月には20周年を迎えることとなりました。これまでのご支援ご協力に心より感謝申し上げます。
当機構は、大学の教育研究活動の状況について評価を行い、あわせて大学の自律的な質の向上及び改善を支援し、もって我が国の大学の発展に寄与することを目的としています。当機構の評価システムに基づいて評価を行い、評価結果を踏まえて大学等が自らの教育研究の質を保証することを強く期待しているところであり、これまで教育研究における特色ある優れた取組みや、他大学の参考となる取組み等を公表してきました。当機構の評価事業をはじめとする諸活動において、ピア・レビューの精神のもとに、様々な形で関わってくださった皆様方に対し、心からお礼を申し上げます。
令和6(2024)年度は、認証評価第3期の7年目(最終年度)に当たり、令和7(2025)年度からは第4期を迎えることとなります。第4期の評価システムは、令和4(2022)年に発表された「新たな時代の質保証システムの改善・充実について(審議まとめ)」などを踏まえて内部質保証の更なる実質化や評価方法の効率化、大学・評価員双方の負担軽減に資する評価方法の見直しなどを行っております。
今後、我が国の高等教育機関の認証評価を担当する立場から、評価に関する研究努力を通じ、認証評価の意義等についても社会へ発信して参りたいと思っております。ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年7月